5億円の負債を負った製造会社の破産処理をしながら
現金と自宅を残した事例
- 2024.09.12
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Case type
-
Lowyer
history of the problem 問題の経緯
相談時の 状況
- 業種
- 製造業
- 従業員数
- 30人
- 負債総額
- 約5億円
- 相談者
- 代表者
相談に訪れた企業は、銀行からの借入3億円に加え、取引先や税金の滞納により合計5億円以上の負債を抱えていました。毎月の収支は赤字で、30人の従業員を抱えた製造業の経営は行き詰まり、代表者は「会社を畳み、借金地獄から解放されたい」という希望を持っていました。
history of the problem クライアントの希望点
従業員の今後
代表者は従業員の将来について懸念しており、倒産手続きが従業員の権利や生活にどのような影響を与えるのか心配していました。
倒産後の生活
代表者は会社の倒産後、自宅を失うことなく、家族と生活を続けることを強く希望していました。
Consequences of this issue. この問題の結果
債権者からの督促停止し心理的負担を大きく軽減
弁護士が受任・介入通知を債権者30社に通知しました。これにより債権者からの直接的な督促が停止されました。債権者からの督促が停止されたことにより、依頼者は借金のプレッシャーから解放され、精神的な安定を取り戻しました。
借金返済義務からの解放
会社の破産手続きにより、法的に債務が免除され、依頼者は借金返済の義務から解放されました。
従業員へのサポート
弁護士が従業員に事業停止・会社倒産のお知らせし・倒産後の従業員の失業保険や未払い賃金・退職金の説明をさせていただきました。従業員は失業保険や未払い賃金の一部を受け取ることができ、将来の生活についての不安が軽減されました。
生活の安定と財産保護
社長の自宅を失うリスクが高いことを事前に説明し、対策を取ることで、最終的に手元に300万円を残すことに成功し、経営者自身の自宅を残すこともでき、住み慣れた自宅で家族と共に生活を続けることが可能になりました。
history of the problem 弁護士ポイント解説
まずはご自身の心の再建を
弁護士の介入により、債権者からの督促・取り立てが一時停止され、依頼者は心理的な安心感を得るられます。破産問題でご依頼いたくお客様のほとんどが弁護士に依頼いただいたことによって、督促の連絡が止まることが大きな心理的負担の軽減を感じることができるとおっしゃっています。
ご自身の心理的な負担を軽くすることで再建に対して見通しが立てるようになっていきます。
現預貯金と自宅残すことができる経営者保証ガイドライン
会社が破産(倒産)した時、社長個人も破産処理をすることになるのでしょうか。
もし社長個人が破産すると法的に処理することとなり、自宅も失うことになってしまいます。
会社が破産(倒産)したとしても、社長個人の方は破産処理をする選択肢しかない…という訳ではありません。
経営者保証ガイドラインを使うことによって保証債務等の整理ができ、自由財産として99万円~数百万円のお金を手元に残せる他、自宅も残せる場合があります。
経営者保証ガイドラインを使う場合は諸条件ございますので弁護士に一度ご相談ください。
この事件を担当した弁護士
高瀬 芳明代表弁護士
Yoshiaki Takase
経営者目線で白か黒ではなく「許容範囲内でのリスク承知でリターンを取れるような最適な課題解決策」のご提示を心がけています。