企業法務コラム

2024.06.05

デューデリジェンスは会社の解剖!

デューデリジェンスは会社の解剖!

デューデリジェンスって何でしょうか?
一言で表すなら「会社の解剖」です。

まるで解剖医が患者の体をくまなく調べ、病巣を見つけるように、デューデリジェンスでは、企業の財務状況、経営状況、法令遵守状況、知的財産などを詳細に調査し、企業の真の姿を明らかにします。

投資家にとって、デューデリジェンスは投資判断を行う上で欠かせない情報収集ツールであり、企業にとっても、自社の課題やリスクを認識し、改善につなげる貴重な機会となります。まさに、企業の健全性と将来性を判断するための「真実のメス」と言えるでしょう。

日本企業のデューデリジェンスの事例

例えば、メルカリのIPOでは、デューデリジェンスの結果、メルカリの財務状況に懸念事項があることが判明しました。 そのため、当初予定されていたよりも低い価格でIPOが行われることになりました。

IPOとは?

IPOとは「Initial Public Offering」の略で、
日本語では「新規公開株式」「新規上場株式」と呼ばれます。
簡単な言葉で言うと、これまで非公開だった会社が、
証券取引所に株式を上場し、一般の投資家に広く株式を売り出すことです。

しかし、IPOには企業にとって大きなリスクが伴います。それが「デューデリジェンス」と呼ばれる調査です。

デューデリジェンスとは、投資家が投資対象となる企業の財務状況や経営状況などを詳細に調査することです。まるで企業の裏側を丸裸にするような、秘密の調査とも言えるでしょう。

具体的には、次のような項目が調査されます。

デューデリジェンスで調査されること

財務状況

過去の決算書や貸借対照表などを分析し、企業の収益性や健全性を評価します。

経営状況

経営陣の経歴や経験、事業戦略などを調査し、企業の将来性やリスクを評価します。

法令遵守状況

法令違反がないかどうかを調査し、企業のコンプライアンス意識を評価します。

知的財産

特許や商標などの知的財産権の状況を調査し、企業の競争力を評価します。

デューデリジェンスは、投資家が投資判断を行う上で非常に重要な役割を果たします。 調査結果によって、投資家が投資を中止したり、投資条件を変更したりすることもあります。

このように、デューデリジェンスは、企業にとっても投資家にとっても重要なプロセスです。

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